昼ごはんをすませ、観覧車に向かった。着いてみると、空いていてすぐに乗る事ができた。
乗って初めてわかったが、どうやら陽茉は高いところは苦手なようだ。確かに、今まで高いところに連れていった記憶はない。
最初は楽しそうに、
「ねぇねぇ、どんどんあがっていくね!」
「ひとがちいさくみえるねー。」
「うえまでまだまだだね!」
と笑顔だったが、上にあがっていくにつれ、
「ね、ねぇ。これ、おちないの?だいじょうぶなの?」
「あとどれくらいでおわるの?まだ?」
不安になったようで笑顔が消えた。下にさがっていくと、
「やっとおりれるー。」
「たかいところはこわいんだね・・・。」
「おちなくてよかったー」
ほっとしたようで徐々に笑顔が戻る。
そんな陽茉を見てたら、つい意地悪したくなり、「もう一周しようか」と言ってみた。
「え?もういっかい?ぜったいにいや!のらない!おりる!」
到着したら、百合さんの手をひき、真っ先にゴンドラから出ていった。
最後に怖い思いをさせてしまったようだ。でも、そのおかげ?なのか、陽茉が何も話さずに百合さんと手を繋いだまま出口に向かっている。このまますんなり帰れそうだ 。